† 夜空の奇跡 †

はっ?


声が出せたら、そう
返事していたハズだ。


だって、拍子抜けしたん
だもん。


私は戸惑い、顔を上げた。


すると、彼の顔が私の目の前に
あった・・・・・


ハッ


私は息を呑んだ。


彼は凄くクールだった。


少し高い鼻、綺麗な
睫毛、魅力的な瞳、
そして、思わずキス
したくなるような唇


信じられない・・・


思わず彼に見とれてしまった
私だったが、恐ろしさの方が
大きく、すぐにまた下を向いた。


この人誰?


なんでここにいるの?


それにどうやってここに?


何とかしなきゃ!


でも、体が動かない!


どうなっているの!?


色々な事が頭の中で渦巻いていた。