† 夜空の奇跡 †

「誰!?」


「さぁね。」


知らない声だった。


「どうやってここに・・・?」


ここは3階のベランダなのに・・・


ううん。そんなことどうでもいい。


とにかく逃げなきゃ!


こいつが殺人者、もしくは
泥棒だったら・・・


私殺される?


でも、殺人者や泥棒がわざわざ家に
来て望遠鏡なんか覗く?


私の脳は、物凄いスピードで
動いていた。


しかし、私の体は恐怖のあまり
ピクリとも動かなかった。


嘘!?


どうしよう・・・


そうこうしているうちに、
不敵な笑みを浮かべながら
彼が近づいてきた・・・・