振り返ってみると・・・


弟のニックが立っていた。


「何か用?」


「お前の彼氏から電話。」


そう言って弟は、窓から部屋に
入っていった。


私は急いで一階にある
家電へ向かった。


「もしもし、ライル?
携帯に掛けてっていつも
言ってるでしょ!?」


「しょうがねぇだろ?
携帯なくしたんだから!」


「はぁ・・・もう!
で、何の用?」


「おぅ!今から一緒に
ダンスパーティ行かないか?」


電話越しに、彼の友達の下品な
笑い声が聞こえてくる。


「行かない」