ゆっくり立ち上がる


「そうよね...あたしなんかを...好きになるわけない...」


「そうよ...!!!」


「クスクスッ...」


「痛ッ!!」


握ってる手を、ジリジリと捻る


「だったら?あたしが別れるなんて、関係ないわよね?ウザいよ、アンタら」


「ッ...」


「玲、コイツ...目つき変わってる...」


「そうね...行くわよ...」


女子達は逃げて行った


「はー、疲れる」


だんだんと痛みが消えていく


別に、痛くないし


心がチクチクと痛みだす


だけど、知らないフリ


そうよ


聖夜があたしを好きになるわけない


...別れるしかない...


あたしはそう決めた


そうすれば、きっとだあれも傷つかない


あたしだって...自由になれる


...結局、あたしのことしか考えてなかった


だから...あんなことも言えたんだ


ごめんね、聖夜...


自分勝手なあたしで...