――チュンチュン――


朝、珍しくすぐに起きた


なんでか分からないけど...


多分暑かったからだろうけど!!


「あー眠たい」


学校へ向かう


今日は聖夜に会いたくない...


会ったら、あたしは猛ダッシュで逃げてやる


「おはよー、北野」


「うん、はよ」


無事に学校へ着いた


聖夜にも凜乃にも康祐君にも会わなかった


自分の席に座って鞄を枕に伏せる


まだなぜか眠たい...


なんでこんなに眠たいんだろう?


あたし、いつか死ぬ気がする...


「由愛、はよ」


「おはよー...」


凜乃だと思って返事をする


「眠たい?」


「うん...めちゃくちゃ眠たい...」


あれ...声、低くない?


こんなに低かったっけ...


「昨日のこと、本気だから」


「昨日のこと...?」


凜乃とあたしの間で何かあったっけ?