マンションに連れて帰る


「ごめんな、由愛」


「は」


俺の部屋のベッドに降ろす


「あたし、帰るから」


「待てって」


由愛の上に乗る


「...聖夜も結局一緒じゃん」


「何が?」


「聖夜も、ヤりたいわけ?」


「は...」


「こんな体じゃ誰も抱いてくれないんだし...あたしがどうしようが関係ないじゃん」


「.....」


由愛の目を見る


由愛の目は、悲しげだった


「だから退いて」


「だったら...」


俺は呟く


「だったら俺の隣に居ろよ」


「は?」


俺のそばに居れば...俺は全部愛すから


「俺は、お前を全部愛す自信がある。だから...」


「ふざけないで。罪滅ぼしのつもり?」


「違う!!」


「全部...嘘にしか聞こえないの。所詮はあたしの親を殺した殺人者の子どもでしょ?そんな愛なら要らない」


そりゃ...そうか...