紛れもない、あたしの文字...



あたしは、絶対許しません。
お父さんとお母さんを殺した貴方を。
絶対に許しません。

謝るくらいなら、返してください
お金なんかで解決できることじゃないんです。

...お父さんとお母さんはすごい優しい人でした。
授業参観は絶対に、見に来てくれました。
遠足の時に熱を出したって言って帰って来たときは
2人してあたしの看病をしてくれました。

そんな2人を奪ったのは、紛れもなく貴方です。
お母さんやお父さんが貴方を許したとしても
あたしは一生貴女を許しません。

2度と、謝りに来ないでください。
学校へのお金は、あたし1人で作ります。
だからもう、2度と会いに来ないでください。
お金なんか、要りません。



「あたしの...字...」


そう思うと、涙が溢れて来る


聖夜は...知ってて近付いたんだ...


知ってて...あたしに声を掛けた...


そして...ついてきた...


「由愛...っ」


聖夜とお母さんが戻って来た


あたしはそんな2人を涙を流しながら睨み付ける


手には手紙を持って


「由愛...読んだのか...?」


「聖夜は...ッ知ってたんだね...?」


「今朝知ったんだ。もしかしたらと思って...」


「そんな嘘は...聞きたくない!!」


「由愛ちゃん、本当なのよ!大介さんは...十分苦しんでるの!!もう...許してほしいの...」


「許す...?」


鼻でクスッと笑うあたし