「絶対もう、離さないからさ」


「うん」


「俺が守ってやっから。笑えよ」


「...うん!!!」


クーラーもつけずに抱き締めあった


暑いっつうのに...


その時はそれどころじゃなかった


「ねえ、聖夜?」


「うん」


「...暑くない?」


「おう。クーラーつけてなかったからさ」


「つけてよ!!!」


「寝室はもうクーラーガンガンだからさ♪」


「そっか...もう夜だもんね...」


「あぁ。ここまで来るのに誰とも会わなかったか?」


「?うん」


「ならいい」


「なんで...?」


「由愛、可愛いから。他のヤローに誘拐されてねえかと心配で」


「あぁ...そういうこと...平気に決まってるじゃん」


「だな。じゃなかったら今、由愛はここに居ねえわな♪」


「うん!!」


あたし達は一緒にベッドに入った


「なあ、由愛?」


「うん」


「...キス、していいか?」


「クスッ...初めて付き合った時もそうやって、聞いたよね」


「そうだっけ?忘れた」


記憶力、なさすぎでしょ...