夏の日の出来事



  由愛 side


「北野由愛、起きろ」


「ふぇ...?」


眠い目をこすりながら起きる


「あれ...?」


「あれ...じゃねえよ。もう放課後」


「放課後...ですか...」


「お前、昼も食わずに眠っててよー」


「あ...そうですか...」


最近、お腹空いてないんだよね~...


「だからお前は軽いんだよ」


「えへへ...」


ベッドから下りてカバンを持つ


「1人で、帰れるか?」


「あ、平気です...」


「寝すぎだろ、お前」


「最近眠れてなくてですね...」


「ふーん。あ、玄関で待ってろ」


「へ...?」


「いいから。先に玄関行ってろ」


「...はい...」


よく分からずに靴を履き替えて玄関で待つ


「あれっ?君ってたしか...」


「ッ...」


前にあたしを襲った1人が下駄箱で会った...


最悪...


会いたくなかった...