夏の日の出来事



...ンだよ、アイツ...


「あ、河野君!!!♥」


康祐と入れ替わって入って来たのは由愛と同じクラスの女子


誰、コイツ


「何?何か用?」


「最近由愛ちゃんと別れたんだってね!?♪」


「だから?」


なんでこんなに嬉しそうなんだよ


「じゃあさ、あたしと...」


「無理」


話し終わる前に断る


どうせ付き合って~とかだろ?


「なんで!?」


「ンなの簡単。今も俺の心ん中に居るのは紛れもなく、由愛だから」


「....」


急に不機嫌になる女


お前が不機嫌になる理由、分かんねえし


「なんで!?由愛ちゃんがただ弱かっただけでしょ!?」


「...は?」


なんでコイツがそんなこと知ってんだよ?


別れた理由なんか、誰にも言ってねえのに


まあ...康祐達は何かを知ってるようだけど...


「ヤバッ...」


いやいや


今明らかにヤバッて呟いただろ


「お前、由愛に何かしたのか?」


「し...知らない...!!」


「おいっ!!!」


女は慌てて屋上から逃げた