「ただいまっ」 バンっっと勢いよく裏のドアを開ける。 「んお?! んだよ、海空か。 あれ一輝は?」 「帰るっ」 「え? どうしたの?」 六汰さんも音季さんも心配してる。 「海空、買い出しは?」 「ごめんね、お父さん。 一輝に任しちゃった。もう…帰るからっ」 急いで持ってきた荷物を抱えて駅まで走り出す。