「お疲れー。 海空ー?いるー?」

お父さんの声が表ドアからする。

「お父さんっ!」

タタっと走ってお父さんの方に行く。

「もーっ、忘れ物とか情けないってばあ!」

ぷーっと怒ったふりして頼まれた紙を渡す。

「ごめんごめん。 ありがとなー。」

「許さないーっ。 アイス買っていいなら許してあげるー!」