「離してってばあ! 今から行くとこあるの!」

振りほどこうとしても力が強い。

「ねえ♪ お兄さんっ?」

掴まれてた手を更に掴んで男の人の声がする。

ぱっと涙目の顔をあげると若い男の人が1人。

「ああ?」

さっき声をかけてきたような優しい声じゃなくあきらかに違う声。

「この子、すっごーい嫌がってるよ? てゆーかお兄さんたちロリコンなわけ?」

ニコニコ笑って手を掴んでる人を見てる。