「お父さん…手が…」
「ん?これか?
もう年だってことだよ」
お父さんは45歳。
まだこの症状は早すぎる。
老人が何かを食べるときに
手が震えているのなら
何度も見たことがある。
でもそれは
60代以上の方がほとんどだった。
もしかしたら…
お父さんは病気かもしれない。
「お父さん、病院へ行こう」
「何言ってるんだ。大丈夫だよ」
「症状が悪化してからでは遅いの」
「だからこれは年をとった―…」
「お父さんはまだ若い!
診てもらうだけでいいの。
病院へ行こう。ララを信じて?」
「…わかったよ」
「ありがとう」
こうして、明日病院に行くことになった。
