なんだろう?
キキくんが急に黙ったから…
顔も赤かったような…。
気のせいか。
「着いたな。降りるか」
「うん、そうだね」
「球技大会、頑張れよ」
「うん!キキくんも頑張ってね」
終わっちゃった…。
至福の時間。
また明日も…話せたらいいな。
「じゃあね」
「またな」
側から見たら
完全に恋人同士なんだろうな。
幸せ…。
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最悪だ…。
さっきまで幸せだったのに。
「先輩♪頼みますよ」
「本気なのね」
「当たり前じゃないですかー」
地獄の球技大会の始まりだ。
「はいっ、先輩」
「…マジで?」
私に手渡されたのは…
「川本先輩が
“1”番譲ってくれたんで」
“1”の番号が刺繍された
ユニフォームだった。
「大丈夫っすよ♪背番号は関係ないんで」
「いや、そーゆー問題じゃないでしょ」
「とにかく、頑張ってくださいよ」
どうなることやら…。