「理恵、好き」 ユーゴの顔が近づく。 あと何センチってとこで、あたしはぎゅうっと強く目を閉じた。 触れるだけのキス。から、 角度を変えて 深い、キス。 かわいた唇がうるおう。 唇を重ねながら、床に倒される。 ―ああ、あたし、 流されちゃうんだ? ひどいね、ユーゴ。 … やっぱり、だいきらい。