□ ■ □ ■ □ ■ 「じゃあ、元気でな。手紙書くからな」 「…うん」 明日が来なければいい、そう必死に願ったけれど。 いつもと変わらず日は昇った。 とうとう、来てしまった。 ユーゴが離れてしまう日が。 「理恵、愛してる」 ユーゴがうすっぺらい愛を囁く。 にっこりと、ツクリ笑顔で。 「うん… 元気でね」 愛してる、とは返せなかった。 きっといつか、ユーゴの重荷になるから。