―だいっきらいだ。 「何、ぶすっとしてんねん」 本やら、服やら、ごちゃごちゃしたいろんなものを段ボールに仕舞いながら、 ユーゴがおかしそうに笑う。 ばかじゃない。 ばかじゃないの。 わかってるくせに。 「心配せんでもええって」 手元に目線を戻したユーゴは、手際良く、周りにちらかったものをどんどんなくしてく。 止めたかった。