*初恋*




「あっ……わっ私は……!
その………」


私は、なんだかドキドキして
しどろもどろになってしまう。


そんな私の様子を見ていた女の人は
突然吹き出した。


「………ぷっ!くくくくっ
なぁにそんなにびびってんのよっ
可愛い子ねぇ……
胡桃の友達?」


私はコクコク頷いた。


すると、そのやりとりを黙って見ていた胡桃が
やっと口を開く。


「今日知り合ったのよ。
同じクラスで、私の後ろの席なの。」


「むっ村山蜜柑ですっ!」


私は言ってから
お辞儀をした。
そんな私の様子を見届けた胡桃は
私と女の人の横に立つ。


「蜜柑。
このとてもだらしない人は、
この店の店長で私のいとこの美沙稀さん。」


「美沙稀でーすっ
よろしくねっ」


紹介を受けた美沙稀さんは
片手は敬礼、片手は胡桃の頭を
つんつんしながらそう言った。


最初からそうやって
紹介してくれればよかったのになぁ。


私はそう思った。