なんだかバカにされた気がして ちょっと悔しかった。 けど 悪い人では なさそうだ。 そこで私は 今度は、なるべく敬語を 使わないように話す。 「私、あなたの後ろの席なの。 村山蜜柑って言うんだ。」 そういって 後ろの席を指差した。 すると女の子は 「ふーん……」 と呟きながら、 「名簿見たけど これ"みかん"って読むのね。 ちょっと分からなかった。」 そう言って笑った。 その笑顔は さっきの不敵な笑みと違って 天使のような優しい笑顔だった。