柚が部屋から出て行ってから、 わたしは思った。 恭平の心は…まだ…。 姫華に向いているのか?……と。 姫華が嫁に行ってから少しずつ、 恭平の目線の先には、 柚がいるようになっていることも 知っていた。 だがなぜか…そう思った。