―――足早に病院から出ると、
李玖様が待っていてくれた。
なんか…悪かったなぁ…。
―――そう思いつつも、
「ありがとうございます」
そう笑顔でお礼を言って、
車に乗りこんだ。
―――珍しいことに、
運転は李玖様。
………ではなく、
日向姉弟専属の運転手さんだ。
(李玖様は、自分で運転して、公私共に、外出することが多い)
…………ちなみに李玖様は、
姫華様の専属執事として、
数ヶ月仕えただけだった。
今は普通に、
当主様の専属執事としての
お仕事を、まっとう中!!
………今日は、お休みの日。
………だから、いる。

