「ふわ〜ぁ……」 ―――その日は、 軽くモヤがかかっていた。 「―――柚?」 「ん〜?」 ―――頭が、 まだ上手く回ってなくて。 思わず…適当に返事をした。 「どちら様です…か……………」 あくびをしながら、 声の主に視線を移す。 「……………ただいま。……柚」 ―――そこにいたのは―…