「大丈夫なの?」

「はい!!全然大丈夫です!!」

―――「泣き腫らしといて、
全然大丈夫です!!って
意気込まれても…ねぇ?」

……っていう声が
聞こえてきそうな表情で見てくる
宮園家(相楽家)使用人の
みなさん。







「…………夏川さん。とりあえず
あなた今日は、潤さんの補佐に回
りなさい。その顔じゃ、いつもの
仕事は無理だわ」

「はい!!」

確かに…こんな顔を
旦那様(桜の父親)や
奥様(桜の母親)には
見せられないよね…。うん。




―――ってことで今日は、
潤の補佐に回ることになった。