†柚Side†


恭平が帰ってすぐ。



あたしは潤に呼ばれて、
部屋に行った。







…………どうせ、
恭平の話でしょ?


もう…ほっといてほしいのに…。




―――だけどそれは、
“本音”じゃないから。







―――体は、正直だ。



潤の部屋に向かう足取りは
驚くほど軽く、

部屋が近づくにつれ、
足早になる。




―――心臓も、正直者。


部屋が近づくにつれ、
ドキドキドキドキ、
高鳴っていく。