診察室に入ると、相変わらず、
元気な原山先生がいた。
―――診察を終えた俺は、
栄養が不足しているのと、
よくわかんねぇけど…
何かだった。
(その、“何か”ってのが、
重要なんだけど)
少しは楽になるように…。
と、点滴をした。
………んで、なぜかそのまま、
入院することになった。
原山先生に、
“しばらくの間、仕事を忘れて、
身体も心も休みなさい”
と言われたから。
だから、入院しろ。 と。
なんか無茶苦茶だったけど、
なんとなく理由がわかった俺は、
素直に入院をすることにした。
一回…何もかも忘れて、
ゆっくり休みたいと
思っていたから、
尚更だった―…。

