「…………そっか」
「李玖は?何しに来たんだよ?」
「ん〜…恭平のことでちょっと…
な……」
「…………恭平?」
「ん」
恭平の話、か……。
…………………………
…………………
…………
…………まさか、それを俺が、
柚に話せとか、
そういうこと、
言い出すつもりか?
「恭平、死んでるよ」
「………は?」
死????
「かろうじて働いてはいるけど…
ロボットみてぇだ。ただ、義務的
に、やんなきゃならねぇことを、
決められた時間内にやる。…ただ
それだけ。………感情は、一切動
いてねぇ」
「…………そうか」
ロボット…か……。
「しかも、柚が出て行った本当の
理由を、恭平は知らない」
「……は???まじで言ってんの???ソレ」
「あぁ」
…………ありえねぇだろ。
何考えてんだよ、
李玖たちの親父は。

