……………正直な話、 姫華が学校を辞めた今。 使用人…しかも“元”とはいえ、 早乙女家のお嬢様の 専属執事の俺が、 この学校…お金持ち学校に 通う意味も、理由も、 無くなった。 …………だって姫華が 学校を中退した今、 早乙女家の者は、 この学校に誰もいない…。 俺はどうなるんだ? 柚が通っている学校へ 転校とか…? ―――そんなことを、 大マジメに考えていた。