…………そこで疑問が生まれた。 “思い出した”とは、 一体、どういう意味か。 どうして柚が、潤を、 名前で呼んでいるのか。 ……どうして柚が、 潤の香水のニオイを 知っているのか。 その他にも、幾つもの疑問が 頭をよぎった。 「柚…」 「なんでじゅ…相楽さんのニオイが恭平からするの?恭平、いつもの香水は?」 不思議そうに、聞いて来た柚。 ……………だからなんで… 潤のニオイを知ってんだよ―…? 柚―…。