………きっかけは、 柚のとある一言だった。 「思い出した…。これ…、潤のニ オイ……」 俺が柚を抱きしめたとき、 確かに柚は、そう呟いた。 ―――それを俺は、 聞き逃さなかった。 潤…? ……って、相楽 潤? だよな……。 進藤 潤なわけはないだろう…。