「李玖様?」

そんなことを考えていると
いつの間にか、隣には柚がいた。

「あ、何?」

「大丈夫ですか?」

「あ? あぁ。大丈夫だ」

柚に気づかれるほど、
表に出てるっぽい、俺。

不機嫌オーラ漂いまくり?
そんな感じ。


さっき、不機嫌な理由は、
麗奈って言ったけど、

俺が不機嫌なのは、
麗奈のことだけじゃない
…………のかもしれない。