それなのに…。 日向家の執事が、 姫華様の元専属執事を見た途端、 姫華様は笑った。 笑顔で話をする。 ワガママも言っている。 “食べたい”と言った。 一瞬でわかった。 姫華様が一途にずーっと、 想っているのは、 コイツ…日向 恭平なんだな。 と―…。