姫華様は、喜ばない。

姫華様は、怒らない。

姫華様は、泣かない。

姫華様は、笑わない。

喜怒哀楽。

その全てを示さない。



食事をお出ししても、

ただ機械的に、

ただ義務的に、

食べている。

そんな感じが見て取れる。

―――食べたあとも、
特に何も言わない。

美味しいも不味いも…何も―…。


話などもしない。


姫華様は、常に“無”だ。