中学校の入学式から
何ヵ月か過ぎ
二学期に入って
間もない頃、
私は恋をした。



私の名前は
束戸 捺(つかど なつ)
新しい環境にやっと
なれてきた中学1年生。
兄が2人いて
陸上部でハードルを
専門としている。


彼に初めて会ったのは
昼休みのこと…

私は親友の
滝原 節(たきはら せつ)が
給食当番で
ワゴンをおきに
いっている間
一番後ろの自分の席でボーッとしていると、
後ろのドアから
他クラスの男子が
「誰か俺とエッチしよー」
と言いながら
入ってきた
恥ずかしいヤツだなぁ
声かけられませんよーに
とねがっていたら

ちょーどよく
節が帰ってきたので
勢いよく
節のもとへかけだした



勢いがよすぎて
その男子にぶつかってしまった
「ぃってぇーな!前見ろよ!!」

「す、すみませんっ!!」

私は
男子の顔を見ずにあやまり
その場を急いで去った。