「お姉ちゃん、決まった?」 「うーん…よし、世界平和にする」 世界平和なんて無理なのに… 平和になっても、病気になる人はたくさんいるのに… この子の前で自分の汚れた欲を見せたくなくて、そんな夢みたいな事を書いた。 「じゃあ、お姉ちゃん美優のお願い事てっぺんに飾ってー」 「え?」 私が自分のを飾り終わったのを確認すると、少女は短冊を私に差し出してきた。 満面の笑みで。