「お姉ちゃん、何見てるの?」


「え?」



久しぶりに訪れた病院。


ここら辺ではかなり大きなところらしく、設備はもちろん、全国から患者が訪れてくる。


そんな病院のホールに飾られた竹の前で立ち尽くす私に、1人の少女が声をかけてきた。



かつて、私が毎日着ていた白衣姿で。