【完】どの夏よりも切なく


その時、ヒュルルルル…と高い音が鳴り響いて、消えて。


パッと空に光の花が開いた。



ドーーーン…パラララ……



日下部は花火の音に反応して、体をパッと起こした。



「おー…たーまやー…ってやつ?」



「ふふ。だねぇ」



色とりどりの光の花が、開いては消え、開いては消え。



日下部はただずっと黙ってそれを見つめていた。



だから私も黙って…それを見つめていた。