いつまでも


託也Side

気まずかったが
千穂の家の前に来た。
すると、
「よっ!
託也、おっはよー」

僕の肩を翔が叩いた。

「千穂、休みなんだってな
大丈夫かなぁ~。
あいつ滅多に休む事
無いのに…」

翔は心配そうな顔をして
言った。

「そっ…………
そうなんだ…………」

知らなかった。
休みなんだ……

僕はその事に驚いて
素っ気ない返事しか
返せなかった。

「あれっ?
託也、知らなかったの?
メール、こなかった?」

吃驚した顔で僕に尋ねる。

翔が歩き出す。
「ふ~ん。
託也知らなかったんだ、
俺だけに、メール
くれたんだ。」

独り言を呟く。
何故か嬉しそうだった。