掃除の時間、理科室担当の私と託也。
2人きりだった。

おさえきれないっ…………

そう思った。
ダムが満タンになって
溢れるように
私の気持ちも満タンだった。
切羽詰まって息が出来ない。

ゴクンッ
息をのむ…
そして大きく息を吸い、

「託也…………


好きっ///」

私に背を向けて机を拭いていた託也が振り返った。
驚いた顔。


2人ともフリーズした。

託也が口を開いて、
「えっ!?」
そう言った。

「好きなの、託也が。
好きなの………。」

託也を直視できない。

またフリーズ。


沈黙があり、
託也が再び口を開く。


「ごめん…………。」

頭の中が真っ白になった。

あぁ、
終わった…………。
そう思った瞬間さっきまでの苦しみから解き放たれた。


涙がでてきた。
頬を伝い流れるあたたかい
涙。




もうとまることはない。