翔Side
やっと部活が終わった。
今日は千穂の家に寄れるとあって、絶好調だった。
が、顧問からは、
“浮かれている“
と怒られてしまった。
でもやっぱり、千穂の事を考えるとそんなことでは落ち込んではなかった。
千穂の家の前に着いた。
自分の家も目の前だけど………。
インターホンをならす。
しばらくして千穂の
お母さんの声がした。
そして、千穂の部屋に
案内してくれた。
千穂の部屋に最後に
入ったのは小学校6年の
時だった。
3人で夏休みの
宿題をしたのだ。
それから4年?
思い返すといつも
一緒にいるんだなぁ、
本当に。
千穂の部屋の前に来た。


