いつまでも

お昼の時間になった、
いつもは3人で食べるが
今日は2人だ。

「朝言ってた、
好きな子って…………
誰ですか?」

恐る恐る翔にきいてみた
答えは僕じゃないって

分かっているけど、
知りたくて………。

もしかしたら、
諦められるかも
しれない。
全て壊さずに済むかも
しれない。

できることなら
僕だって壊したくない
のだから。





「…千穂だょ////」

頬を赤らめて言った。

その瞬間、


僕は崖から
突き落とされた
感覚がした。

目を大きく開き、
固まる僕。
下を向いて顔を真っ赤に
する翔。


屈辱的だった。
まさか千穂だとは
思わなかった。

隣のクラスの美人と
噂になっていた翔。
てっきり
その子だと思っていた。




「隣のクラスの子じゃ、
ないんですね…………」

ボソッと呟くように
きいてみた。

「あぁ…………、
違うよ、東雲さんだろっ?
違う違う。
俺が好きなのは、
千穂なんだょ…………」

どうしても語尾が
小さくなる翔。

そんな姿が愛しくて、
また、



ニクラシイ…………