「んっ…やぁぁ…」
「誘ったのは、結衣でしょう…?大丈夫。最後までヤるつもりは無いからさ……」
光芽のワザは凄い。
頭が真っ白になって、意識が無くなる直前に助けてくれる。
けど、また…頭を真っ白にさせるんだ。
この変な繰り返しが、私をおかしくさせる。
他の女の人も…?
嫌な考えが浮かんで、私は涙をこぼした。
「結衣…?」
透明な糸をのばしながら、私の表情を見る光芽。
「どうした…?」
私の涙を手で拭きながら、微笑む光芽を見て、涙が止まらなくなった。
「他の人とも…こんなことしたの…?こんな…こんな…」
21歳なのに、処女な私には分からない。
どういうのが、凄いえっちで凄いキスなのか。
でも、今のは、ヤったことの無い私でも分かる。
…凄く、うまいキスだって…分かってしまう。
「結衣。ヤキモチ妬いてくれてるの?」
そうだよ。
絶対にそうなんだよ。
でも、なんて言えばいいの……?