庶民♀♂御曹司【短編】





私に答えてくれるように、光芽も強く抱きしめてくれた。



「結衣」



「ん…?」



名前を呼ばれて、顔を上げると、唇を奪われてしまった…。



「光芽」



なんて言ったから、その時を待っていましたと言うように、光芽は笑った。



「んっ……あっ……やぁぁ……」



クチュクチュ?ピチャピチャ?といやらしい音が機内に響く。


コックピットとここが、一枚の扉…壁でわかれていたから良かったものの……。



「んっ……こぉ……がぁ……くる……しぃ」


私の口内には熱い、光芽の舌。私の舌を絡ませていて、いっこうに終わりが見えない。



たから本心は、パイロットさんに止めて欲しかったりする。



でも、それは無理な話。


私は意識を手放す前に、光芽の胸を叩いた。



「ん?」



光芽の唇が数ミリ離れる


私の息は上がりに上がっていた。



「駄目。まだだ。」