結衣は、チョコケーキからカップチョコまでのチョコ菓子を作り上げた。
見た目も味もプロレベルで、バイキングが出来るんじゃないか…という量と種類。
結衣は満足げにテーブルに並べると、勝負着に着替えるため、部屋に向かう。
「………なんですか?
このダンボールの山々は……?」
「すべて、皇堂光芽様宛てでごさいます。
あっ、お手伝いの方ですよね?
サインお願いします」
結衣は、自分の姿に苦笑いを浮かべる。
エプロン姿に、身体中チョコレート。
ムリもないか…と思いながら、サインをする。
すると、運んで来た人がボソリと呟いた。

