――カチャとシートベルトの外れる音がした。
可愛いウサギちゃん、大大大ピンチ!
目の前に光芽がもういて…。
私は食われる覚悟で目を瞑った。
…さよなら。ワタシの処女。
――カチャと私のシートベルトを光芽が外し、私は抱き上げられた。
瞑った目を少し開けてみると、光芽は今まで私が座っていた席に座り、私を膝…太もも?に座らせた。
…いきなり、この形でプレイ…?
なんて、馬鹿丸出しの考えをしつつ、無言かつ重い空気が機内…ってか私の心を痛くする。
頭にハテナを浮かべながら目を開け、顔だけ光芽のほうに向けた。
空港では気がつかなかったけど、キャバクラ前で会った再会の日よりも、顔色が悪く感じた。

