シェフは、目をまん丸にして結衣を見る。 「それ、光芽さんに……なんですか?」 「えっ?」 あまりにも意味深な言葉に、涙が引っ込んでしまった結衣。 シェフは顔をひきつらせると、キッチンから出て行く。 「えっ、どういうこと?……説明してってよ」 結衣はチョコを溶かしながら、頭の中で考える。 「……あの言葉からして光芽は…………… 特定のチョコ料理、菓子しか食べれないのか!!」