「結衣。来ないの?」 「行かない。絶対に行かない!」 私は自分の洋服の裾をぎゅっと掴む。 「ふぅーん。来ないんだ…そうなんだ…。」 機内の空調は身体に合っているはず…なのに、悪寒が走る……。 これは私の生命的な危機だ。 可愛いウサギの視線の先には、意地悪な笑みで、今にもウサギを食べようと企むオオカミ。 もちろん可愛いウサギは私でオオカミは光芽なんだけど…。 なんか、本当に生命の危機だ…。