天才少年と天然少女

「かっこわり。」

オレがつぶやくと

「?」

朔は首をかしげた。

「なんでもない。いくか。」

オレは朔の手を握って歩き出した。

「ねぇ、荒川くん?」

「ん?」

「大好き。」

朔はそうつぶやいて、クスリと笑った。