天才少年と天然少女

「あ、えっと、ありがと...う...。」

朔は息を切らしながら言った。


「久しぶりじゃん?ドジっぷりは変わってないけどさ。」


俺が言うと

「あ..あ...らかわ...くん?」

朔は目をお皿のようにして俺を見た。


「あ、荒川くんだ!」

と朔はもう一度言った。

「なんども言わなくたって荒川だよ。」

と俺が言うと

「うわー。本物だぁ...。」

と朔。