もしも世界が廻るなら




皿とナイフをしまった。


海が見える病室で、開け放たれた窓からは穏やかな潮風が入り込んでくる。

日が沈もうと海が赤く染まり、鳥達は帰り道を急いでいるらしい。



そんな景色にぼんやり視線を漂わせて、ミソラはため息をついた。